第2章
①体幹の評価に用いる骨のランドマーク(矢状面)
②骨盤の前後傾評価
③腰椎の評価(前弯orスウェイバック)
①体幹の評価に用いる骨のランドマーク(矢状面)
矢状面(横向き姿勢)から体幹と骨盤の評価には以下4点のランドマークを触診します。
①第10肋骨
②ASIS(上前腸骨棘)
③恥骨
④PSIS(上後腸骨棘)
②骨盤の前後傾評価
PSISとASISの幅を評価します。
骨盤前傾タイプはASIS・PSISの幅が指2、5横指以上
後傾タイプはASIS・PSISの幅が指2横指以下となります。
上記写真のように側面からASIS PSISを触って何横指分かを見極めます。
大切なポイントは《前傾タイプ》と《後傾タイプ》では筋肉の短縮と伸長パターンが真逆になるという事です。
つまりこのタイプによっては同じエクササイズでも効果的な人もいれば逆に骨盤の傾きが大きくなり悪化する方もいるという点です。
③腰椎の評価(前弯orスウェイバック)
腰椎の評価はASISに対して第10肋骨が前に移動しているのか?後方へ移動しているのか?で判断します。
上写真向かって左から前弯・ニュートラル・後弯となります。
下の姿勢写真1枚目
骨盤前傾 + 腰椎前弯の例
続いて2枚目の写真
骨盤後傾 + 腰椎前弯
このように骨盤と体幹の評価を知るだけで大まかにその方の短縮筋と伸長筋の目処がつきます。
*あくまで一例で必ずこのパターンになっているという訳ではありません
たとえば上記の違う組み合わせとして多いのが『骨盤後傾 + 腰椎前弯』です。
体型例としては【妊婦さん】や【脂肪がたくさんついてお腹が出ている方】等です。
こういった方に多い例としてお腹の重みを骨盤後傾する事で支えようとするが腹圧を効かす事ができない為、腰椎が反ってしまい腰痛が起こる。というパターンです。
基本的なアプローチの仕方としては『本来あるべき状態への回復』(ニュートラル)が目標になりますので、
まず動きの制限になりやすい短縮筋をストレッチして伸長した筋肉は収縮させ鍛えるるという事。
姿勢タイプ別アプローチや運動処方の概念についてはまた後日記載させて頂きます。